写真の撮り方

写真を撮り始めたばかりの人に意識してほしい、たった一つのポイント

今回は、イメージ通りの写真をイマイチ上手く撮れない人や、写真を撮り始めたばかりの初心者の人に、たった一つだけ意識してほしいポイントをご紹介します。

街中を歩いていると、花や猫、夕陽など、思わずスマホやデジカメを取り出して写真を撮りたくなるシーンがありますよね。最近は観光地やお店でスマホを使って写真を撮っている人も多いと思います。でも、いざシャッターを切ってみると、撮りたいと思った瞬間に浮かんだイメージのような写真にならず、モヤモヤしてしまうこともしばしば。

いつもは一枚だけ写真を撮ったらすぐに立ち去ってしまうこともあると思いますが、そんな時には、視点を変えて撮ってみることを覚えておいてください。

例をご紹介します。これは、僕が撮った写真です。

 場所はどこにでもある駐輪場の風景ですが、自分の目で見た時には、暗い駐輪場内に差し込んでいる光がとても綺麗に見え、思わず写真を撮りたくなったんです。でも、持っているスマホで実際にシャッターを切ってみると、頭の中でイメージしていたほど綺麗には見えずがっかりしてしまいました。

そこで、ちょっと視点を変えてもう一度撮ってみることにしました。それが、次の写真です。

立ち位置は先ほどと同じですが、膝を曲げて自転車と同じ高さでシャッターを切ってみました。どうでしょう? 同じ被写体でも受ける印象がガラッと変わったと思います。僕は2枚目の方が好きで、撮れた写真を見て思わず嬉しくなりました。「あっ、写真撮ろう」と思った時は、最初の写真の高さから被写体を見ていたことは間違いありません。しかし、頭の中では、無意識のうちに2枚目のようなイメージを思い浮かべていたのだと思います。

さらに視点を変えて撮ってみました。

今度は完全にしゃがんでカメラを足元の高さに構え、自転車を見上げるように撮ってみました(左に写っているのはスマホを構えた時に持っていた傘です)。これはこれで自転車がより引き立ち、また違う印象になりました。

ここから、トリミングや角度調節をしたり、明るさや色合いなどを変更していけば、より自分好みの写真に仕上がります。

今回は、静かでちょっとノスタルジックな夕方の時間帯をイメージしました。自分好みの写真に仕上げる編集方法は、別の記事で紹介しますね。

色々な視点で撮り比べて写真を楽しもう

いかがでしょうか? 写真の上手い下手、被写体や構図といった好みはあると思いますが、ちょっと視点を変えるだけで、写真はガラリと変わることがわかっていただけたと思います。

最近は気軽に写真が撮れるようになっているので、足元に咲いている綺麗な花などでも、立ったままの状態でとりあえずパシャっと撮ってしまうことも多いと思います。でも、それで撮れた写真を見て「あれ、見つけた瞬間は綺麗だと思ったのに・・・」がっかりしてしまうのはもったいないですよ。

これから写真を撮るときは、ぜひ足を動かして、いろんな視点から撮ってみてください。撮れた写真を見て思わずドキッとするような一枚に出会えるでしょう。あなたはどんな写真を撮ってみたいですか?